レシチンの性質
レシチンは様々な性質を備えており、時代性や研究結果を踏まえた新たな用途が絶えず模索されています。
- 乳化作用
- デンプンとの相互作用
- 起泡・消泡作用
- 離型作用
- タンパク質との相互作用
- 粘度低下作用
- 酸化防止作用
- 保水作用
- 生理作用
レシチンの生理作用
レシチンは、体内の正常な生理作用を補助する働きを持っています。
- 生体膜の形態と機能の調整
- 生理活性物質の吸収促進
- 脂質代謝の改善
- ドラッグデリバリーシステムとしての利用
- 動脈硬化症の改善
- レム睡眠の増加
(DHA結合型PC) - 肝疾患(脂肪肝・肝炎)の改善
- 細胞増殖の促進(LPA)
- 神経機能の改善、向上
機能性改質レシチンの応用例(セラミドの可溶化)
セラミドは水にも油にも溶解しませんが、機能性改質レシチンを配合することで、水・油に容易に分散させることが可能になります。

レシチンの主要成分の構造式/リン脂質の組成
レシチンの主要成分の構造式


レシチンとは、動物・植物から取り出された、各種のリン脂質を主体とする混合物の総称です。主要な成分は、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジン酸(PA)の代表的な4種類、および他のリン脂質の混合体から成ります。
レシチンは、天然の乳化剤として食品、工業用品、化粧品、医薬品などに幅広く使用されています。
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