コラーゲン

基礎知識

コラーゲンとは

コラーゲンは、人間や動物の体を構成する主要なタンパク質(構造タンパク質)の一つ。皮膚や腱、軟骨、歯茎、血管などが、コラーゲンを多く含んでいます。

年をとり、タンパク質合成機能が弱くなったり、動物性食品の摂取が少なくなるにつれて、体内のコラーゲン不足が生じてきます。体組織の老化にコラーゲンは密接に関わっているのです。

健康食品などでコラーゲン不足を補うことは、体組織の若さを保ち、美と健康を維持することに有効であるとされています。

コラーゲンの構造

コラーゲンは大きなタンパク質であり、分子量では約30万という大きさです。1本約10万の繊維状のタンパク質が3本集まって、螺旋の鎖構造になっています。この鎖がしっかりと結びつき、私たちの組織の構造を維持しています。

これまでコラーゲンは、化粧品への配合が多く見られ、皮膚での保水性が強調されてきました。ところがコラーゲン構造は加熱すると崩れてしまい、ランダムな構造に変化します(コラーゲンの変性)。変性したコラーゲンはゼラチンとして知られています。このゼラチンを酵素作用によってさらに小さく分解したものが、コラーゲンペプチドです。

コラーゲンペプチドは摂取した際に体内での吸収が良く、生理作用として胃粘膜の保護作用などが研究報告されており、健康食品素材としても注目されています。
コラーゲン自体は古くから様々な分野で利用されていましたが、これからはペプチド態での新たな作用や効果が期待されているのです。



動物と魚のコラーゲンのちがい


牛・豚
起源 皮・骨 皮・うろこ
分子種 Ⅰ型 Ⅰ型
変性温度 37~40℃ 30℃以下
アミノ酸 グリシン>30%
ヒドロキシプロリン>10%
グリシン>30%
ヒドロキシプロリン<10%
栄養価 0 0

コラーゲンは動物由来のたんぱく質です。しかし、動物の種類によってちがいが見られます。工業的にコラーゲンを製造する際、牛や豚などでは皮や骨が、魚では皮とうろこが原料とされます。

また皮・骨・うろこに含まれるコラーゲンはⅠ型と分類されます。変性温度は陸上動物由来では37℃から40℃の体温付近ですが、魚は水中で生活するため30℃以下となります。

コラーゲンを構成するたんぱく質は、グリシンが最も多く含まれ、コラーゲンにしか存在しないヒドロキシプロリンが含まれるのが特徴です。

これまでは主に牛由来のコラーゲンが多く利用されていましたが、BSE問題が発生し、魚由来のコラーゲンの需要が高まりつつあります。そこで、弊社は魚のうろこを原料とするコラーゲンペプチドの開発を行い、FISHコラーゲンペプチドを上市させました。

FISHコラーゲンペプチドの製造方法


弊社におけるFISHコラーゲンペプチドの製造概略図を右に示しました。原料には天然の海の魚由来のうろこを使用しています。

まず、うろこの色を洗浄し、うろこに含まれるカルシウムの除去を行います。カルシウムを除いたうろこはコラーゲンのかたまり。これにタンパク質分解酵素を作用させ、大きな分子のコラーゲンをペプチドに分解します。

分解によって得られた溶液は、濾過されて清澄となり、スプレードライヤーを用いて粉末体に調整します。

そして、粉末の粒度をふるいにかけて均一化させ、製品となるのです。


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